遺品整理は遺品整理士に依頼
少子高齢化に伴う核家族化が進むにつれ、昔のような大家族ではなく、高齢者が子ども夫婦との同居することはほとんどなくなりました。
このため、高齢になっても一人で住むことを選ぶことが多くなりました。
また、夫婦で住んでいても、配偶者が先に亡くなると、身寄りがなく一人暮らしを余儀なくされている人もおります。
また、周囲との交流も少ないことから、「孤独死」するお年寄りも増えています。
遠方に親戚や子供が住んでいる場合は、遺品整理業者に依頼して遺品の後片付けをすることは出来ます。
しかし、どこにも身寄りがないお年寄りが急に亡くなってしまった場合には、行政(公団住宅)や不動産業者などが、遺品整理業者に遺品の片付けを依頼するケースも年々増えてきております。
遺品と聞くと、すべてゴミであり、整理にあたっては廃棄処分するようなイメージがありますが、決して、そうではありません。
残された品物一つ一つには、亡くなった故人の想い出がつまった品物なのです。
遺族にとっては、できるだけ丁寧に扱って欲しいと願うのは当然のことです。
このため、業者が遺品整理をするにあたっては、心遣いが必要になってきます。
また、整理に当たる人も、廃棄する際の法規制に関する最新の知識や、迅速に整理作業を進めるノウハウ、高価な遺品を正当な価格で査定する技量も必要となります。
知識やノウハウを持たない業者が遺品整理を行うと、遺族からの不満やクレームにつながってしまいます。
こうしたトラブルにならないよう、確かな鑑識眼と対応力をもったプロとして「遺品整理士」という資格があります。
これは、遺品整理士認定協会が認定するもので、この資格を取得している人に作業を依頼する必要があります。