ペットフードの与え方
飼われているペットは自分で食料を調達することは出来ませんから、飼い主から与えられた食事だけで栄養素を摂取しなければなりません。
そのため、常に一定で安定した栄養成分が含まれているペットフードを与える必要があります。
特に、動物が自分の体内で作ることができない必須アミノ酸は、必ず食物から摂取しなければならず、その数は、犬は10種類、猫は11種類あります。
人間や犬や猫が必要とする栄養素の種類はほぼ同じですが、それぞれ、食性や代謝が異なるために、必要とする栄養素の量は大きく異なります。
また、成長段階(ライフステージ)に応じて必要となるエネルギー量が異なるため、各成長段階に合わせて、栄養バランスが考慮されたフードを与えることが必要となります。
1日の食事回数は、成犬や成猫では一日1∼3回ですが、朝晩の2回以上とすることが望ましいようです。
空腹の時間が長いと、嘔吐したり(胃液や胆汁を吐いたり)、体が飢餓状態にあると勘違いして必要以上に脂肪を貯めこんで肥満の原因となるからです。
与える一回あたりの量は、一日あたりの必要エネルギー量を目安として、与える食事にどのくらいカロリーが含まれるかで一日の給与量を算出し、それを食事回数で割って算出します。
ただ、寒い冬は、消費カロリー必要量が高くなるなど、季節による変動も考慮する必要があります。
なお、犬については、犬種や成長段階によってかなりの体重差がありますので、その犬の体重に見合ったエネルギー要求量に合わせることが必要となります。
ペットフードのパッケージには、こうした点も考慮して、給与量や給与回数などの給与方法の目安が表示されています。