「占い」は「裏無い」、それとも
新宿の伊勢丹デパートの角に、「新宿の母」とわれるといわれる鑑定士さんおり、多くの女性が列を作って順番待ちしておりました。
よく当たると評判でテレビでも紹介されたことがありました。
しかし、一般的に占いは、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と昔から言われているように、必ずしも当たらなくても、人生相談の役割を果たしていたこともあってか、それはそれで通用する面もありましたので、占いを裏(外れ)が無いという意味で「裏無い」とも言われているようです。
また、占いは過去の経験を積み上げた「統計」によるものという説もありますが、占いは、占う人独自の理論や経験で構成されている面が強いため、かならずしも統計や統計学、あるいは、科学的な根拠があると認められたことはありません。
例えば、占星術は古代においては天文学と関連しておりましたが、天文学が自然科学として発展したため、現在では学問的な裏付けは無くなっております。
また、風水においても同様で、風水に地理の別名があるように、かつて地理は社会科学の地理学に相当する知識と地理による吉凶を占う地相術が渾然となったものでありました。
このように、占いは、その信憑性が科学的には証明されていませんが、不思議な効果を発揮したと見なされることもあり、現代においても、占いを信じる人は少なくないため、ビジネスとしても成り立っております。
本来、占いと霊感は別のものですが、双方とも運勢や未来などを判断するという点が共通しております。
このため、占い師が霊能者を自称することがあります。
その一方で、霊感商法といった悪徳商法があとを絶たず、占い師が詐欺罪に問われることもあります。
占いの提供は、雑誌や本の他に、占い師が直接占う対面鑑定、電話で占う電話鑑定、チャットを利用したチャット鑑定等がありますが、ネットの普及により占いコンテンツとして提供されるケースが多くなっております。