ファクタリングの種類

ファクタリングは利用目的などで分類されており、様々な種類があります。

■債権買取型

売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、当初の支払期日よりも前に売掛債権を現金化するサービスです。

これによって、取引先からの支払いを待っことなく、額面から手数料を引いた現金を得ることができます。

■回収保証型

取引先による代金の支払いをファクタリング会社に保証してもらうことで、売掛債権の回収不能リスクを軽減するサービスです。

ファクタリング会社に保証料を支払うことで、万が一債務者が倒産したなどの場合に、売掛金の金額を一部保証してもらえるため、売掛債権の回収リスクを減らすことができます。

回収保証型は売掛金の繰り上げ入金はできませんが、売掛金が回収不能になった場合に、契約内容に応じて保証してもらえるため将来的な安心を得ることができます。

回収保証型を利用しつつ、必要なときには債権買取型も利用して売掛金を早く現金化することもできます。

また、債権回収の依頼や売掛金の事務処理の依頼が可能な場合もあります。

このように2つのファクタリングを使い分けることで、売掛債権の早期の現金化と売掛金の回収の保証によって、経営状況に合わせた売掛金の管理を行うことができます。

■「ウィズリコース」と「ノンリコース」

ファクタリングには、償還請求権があるものとないものがあります。

償還請求権は、譲渡した売掛金が債務者の倒産などにより回収不能になった場合に、ファクタリング会社が売掛金を譲渡した会社に支払いを請求する権利です

償還請求権があるファクタリングは「ウィズリコース」、ない場合には「ノンリコース」といいます。

一般的に「ノンリコース」が多いのですが、「ウィズリコース」と気づかずに契約すると、万が一債権回収不能の場合に、ファクタリング会社から請求されて大きな損失を被る可能性もありまので注意が必要です。

■医療ファクタリング

「診療報酬ファクタリング」とも言われ、診療報酬債権を利用した資金調達方法です。

国民健康保険団体連合会(国保)・社会保険診療報酬支払基金(社保)から支払われる診療報酬をファクタリング業者から受け取る仕組みで、3社間で行うことが一般的です。

■一括ファクタリング

保有している売掛債権を譲渡(売却)して資金調達する一般的なファクタリングサービスを、支払企業(債務者)、納入企業(債権者)ともに一括で行う決済システムのことです。

印紙税などの負担を軽減できるので、取引先のメリットが大きいシステムで、3社間での取引になります。

■国際ファクタリング

「売掛金の買取」であり、4社間で行われる特殊なファクタリングです。

貿易のリスク回避のため、海外企業との取引の際、代金を確実に支払ってもらうものです。

 

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