特殊清掃の本当の費用は?
特殊清掃の費用を考える場合に特に注意が必要なのは、特殊清掃の費用だけでは済まないケースが多いことです。
特殊清掃は、遺体があった箇所だけ綺麗にするだけでは済まないからです。
特殊清掃で死臭を消せるのは80%です。残りの20%は遺品に染み付いて残っている臭いですから、特殊清掃だけでは部屋の死臭を完全に消すことはできません。
臭いを完全に消すためには遺品整理が必須です。
このため、特殊清掃を行う場合は、遺品整理の料金を合計したものが正しい費用と考えるべきです。
遺品整理の料金は、部屋の大きさや状態、遺品の量などによって決まります。
必要品と不用品を仕分けて搬出する費用、車両運搬費、合同供養費用、処分代などを含んで、1DKであれば60,000円から、2DKなら120,000円から、という見積りになるようです。
さらに、部屋の中にゴミや生活用品が溢れているゴミ屋敷状態だと、通常の特殊清掃よりも手間がかかるため、通常の料金よりも割高になります。
これに、床下や壁の内部に腐敗体液が染み込んでいると、特殊清掃では臭いを消せなくなる可能性大きく、そうなるとリフォームが必要になり、さらに料金が加算されて高くなってしまいます。
このように、特殊清掃といっても遺体や部屋の状況、遺品の状態によって料金が大きく異なるため、予期しない出費を迫られないためにも、信頼できる業者選びが重要です。
まず、「見積りだけ」を無料で行ってくれる業者を選びましょう。
中には、特殊清掃を依頼することを前提として無料見積りを行っている悪徳業者がいます。
もし、依頼しないと、高額な見積り料金を請求されてしまいます。
優良な業者は決してそんなことをしません。
また、問い合わせをして、最低でも3日以内には対応してくれる業者であるかも重要です。
見積もり書の料金を見るときは「総額」をチェックしましょう。
総額が不明だと、後からから別項目で追加されて、費用がどんどん膨らんでしまいます。