猫の認知症の特徴
猫の認知症は、猫の大きさや猫の種類により違いがありますが、約7歳∼8歳頃から徐々に発症するとい言われております。
認知症による症状は、猫の飼い主が、認知症を理解していないと見過ごしてしまうことがありますので、気になる行動や仕草などが目に着くようになれば、獣医さんに相談をしてみると良いでしょう。
認知症の症状として表れるのは、
■異常摂食
今まで好きだったフードを食べなくなる、あるいは、食べ物の好みが変わる。中には、食事をしたのに、さらに他のものを食べようとするなど、食欲の異常が出る猫もいます。
逆に、ご飯を食べない食欲不振の猫もいます。
■攻撃的になる
よくなついていたのに、ちょっとしたことで怒り出したり、同居している動物に対し攻撃的になります。
■破壊行動
物を破壊する行動に出る猫もいます。
■後ろ向きに歩けない
狭いところに入り込んだら出られなくなったり、前に進むことはできても、後ろに歩けなくなります。
■同じところをぐるぐる回る
同じ場所をぐるぐると回るように歩く、あるいは、うろうろするといった行動も見られるようになります。
■夜鳴きしがら徘徊する
夜、突然大きな声で鳴くようになり、鳴きながら、同じ場所をうろうろするようになったりします。
高齢になるにつれて鳴き方も大きくなっていきます。
■寝過ぎる、不眠になる
日中の睡眠時間が長くなり、昼間によく寝ています。
また、寝る時間になっても寝ようとせず、眠れなくなって夜に起きているなど、不眠と過眠を繰り返します。
■粗相をする
今まで使っていたトイレの場所がわからなくなり、トイレ以外の場所で粗相をするようになります。
■失禁する
トイレ以外の場所で失禁したり、寝ている時に排泄したり、あるいは、突然排泄したりするようになります。
■関心や興味が無くなる
飼い主の方の呼びかけに反応しなくなって、愛嬌もなくなります。
また、これまで遊んでいたおもちゃなどにも関心を示さず、反応しなくなります。
同居している動物と遊ぶこともしなくなります。
■色んな物を舐めすぎる
人や物、自分の体を異常に舐め続けるようになります。
■怖がりになる
人や飼い主の方に対して不安や恐怖心をもち、また、騒音や物音、ある場所や部屋などに対しても不安や恐怖心を持つようになります。
こうした症状は、一度に出るものではありません。
最初は1つぐらい当てはまる程度ですが、徐々に増えていくというケースが多いようです。