かみつく
やたらとかみつく犬も困ったものです。特に、大型犬ともなると怪我をする恐れもありますので、早めのトレーニングが必要です。
そのためには、犬に対しては、人間にかみつくことは絶対に許されないことだと教える必要があります。
特に、成犬が人にかみつくと、処分されてしまう可能性が高いので、子犬の段階において、人間や他の犬との正しいつきあい方や、少しばかりのストレスを経験させることが大切です。
このような経験を通して、子犬はいつもと違う状況に遭遇しても、不安になってかみつくことなく、落ち着いていられるようになります。
子犬の時は、子犬どうしでお互いにかみつきあって遊びます。
子犬どうしで遊んでいて、遊びの度を越えた力でかまれた子犬は悲鳴をあげ、それ以降、かみついた子犬は力強くかまないようになります。
もし、あなたが子犬にかみつかれたら、悲鳴をあげて、かむのをやめるようトレーニン グします。
かむ力が弱くなってきたら、悲鳴もしだいにソフトにしていくと、子犬は自分をコントロールすることを覚え、人間にかみつかないようになります。
優しくそして厳しく叱り、悲鳴をあげるトレーニングをすることで犬はかみつかなくなります。
もうひとつの方法は、子犬は普通、手、腕、足など動くものにかみつきます。
これは、動く物を追いかけるという犬の本能(捕獲本能)によるものです。
もし、子犬にかみつかれたら、かみつかれている体の部分を動かさないようにします。自由に動かせる方の手で子犬を指さして、厳しく「ダメ」と言います。
子犬がかみつくのをやめたら、ほめて、ごほうびをあげましょう。
このように、ほめてあげて、同じ行動を繰り返させる。
これが、犬の服従のトレーニングにおけるキーポイントとなります。