手元供養とは

「手元供養」とは、自宅などで故人を供養するスタイルの一つで、遺骨や遺灰の一部を身近に置いて供養するものです。

これだと、故人を身近に感じることができ、お墓が遠方にあってなかなか訪れることができない人などが、このスタイルを選んでいるようです。

このように、家族の遺骨や遺灰を自宅で保管すること、持ち運ぶことは、法律的には問題はありません。

1948(昭和23)年制定の「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」には、「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない」という条文がありますが、これは、自宅の庭などに遺骨・遺灰を埋める行為を禁じているもので、土中に埋めるのではなく、保管する、持ち歩くことに違法性はないからです。

手元供養のやり方としては、

■遺骨や遺灰を小型の納骨容器、骨壷などに入れて自宅に安置し、供養する

容器の形などに規定はなく、様々なデザイン、素材、サイズのものが市販されております。

仏壇がなく、床の間やサイドボードなどに置いたり、遺骨をプレートやオブジェとして加工し、自宅のリビングなどに飾る方法があります。

■遺骨や遺灰の一部をペンダント、ブローチ、リング、イヤリングなどに封入して身に付ける

特に、ペンダントは気軽に身に付けられることから人気があります。また、遺骨から炭素を抽出して合成ダイヤモンドを製造して、指輪などを作ることもできます。

これらは、常に肌身離さず持ち歩けるのがメリットですが、紛失したり壊してしまったりする可能性もありますので、注意が必要です。

 

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