糖尿病とは
糖尿病とは、簡単に言うと糖が尿に流れ出てしまう病気です。
糖分は人間の体にとって必要不可欠な物です。食事をすると、食物の中に含まれている糖質を摂り入れるため、血糖値は高くなりますが、運動などによりブドウ糖がエネルギーとして消費されると血糖値は低くなります。
この糖質は、胃や腸で消化・分解・吸収されることにより、ブドウ糖として血液中に放出されます。
そして、ブドウ糖はインスリンというホルモンの一種の助けを得て、体内の各細胞に入っていくことによって、細胞は栄養を得て元気になり、体の健康が維持されます。
健康な人の場合だと、血糖値は「インスリン」やインスリンと逆の働きをもつホルモンのバランスによって、一定の範囲内にコントロールされているため、食事や運動をしても血糖値が極端に変動することはありません。
健康な人は、食事前の最も低いときで70mg/dl、食後の最も高いときでも130mg/dlくらいになり、大体この範囲の中で変動しています。
ところが、血糖値の高い人は、食事前でも130mg/dl、食後では200mg/dlくらいになります。重症になると、空腹時でも、200mg/dl、食後は300mg/dlを超える人もいます。
このように、血糖値が高くなると、血液中の余分なブドウ糖が尿へと漏れ出てしまいます。こういう状態が糖尿病なのです。