1日の糖質摂取量の目安は?
血糖値が高いと、糖質を制限する=甘いものを控えると思いがちですが、実は、日本人が毎日食べるごはん類やパン類、そして、麺類などにも多く含まれています。
例えば、主食である「白ごはん」は茶碗1杯で糖質約55g含まれておりますので、これを、1日3食食べると、「白ごはん」だけでも約165gにもなります。
これに、「白ごはん」と一緒に食べるおかずに含まれる糖質を加えると、さらに多くの糖質を摂取していることになります。
かといって、糖質の摂取を極端に減らしすぎると、身体に悪い影響がでてくる可能性があります。
脳や赤血球などを働かせるためにはブドウ糖が必要なので、必要最低限は糖質を摂取する必要があります。
糖質の必要最低限の摂取量については、厚生労働省が5年に1度行っている「日本人の食事摂取基準(2015)の報告書」によると、1日の炭水化物の摂取量は、「1日に必要なエネルギー量(カロリー)の50%∼65%」とされています。
1日に必要な炭水化物摂取量=1日に必要な糖質摂取量と考え、糖質の摂取量を1日に必要なエネルギー摂取量(1500kcal)の50%として計算すると、
1500kcal×0.5=750kcal、750÷4(糖質1g=4kcal)=約188gとなります。
すなわち、糖質のエネルギー量は約188g(白米で茶碗2∼3杯程度)となります。
一般的な目安としては、1日の最低摂取量は150gといわれておりますが、自分自身に合った量を摂取することが大切です。
運動をしている人は目安よりも多めに摂取する必要がありますし、ダイエットや健康のために糖質制限を行う場合は、1日50g∼130gが目安といわれています。
いずれにしても、1日3食の「白ごはん」だけでも目安の量を超えてしまいます。
また、3食とも「白ごはん」を食べなくても、「おかず」などで簡単に130gを超えてしまいます。
その一方で、「おかず」を野菜中心にすると、糖質の摂取量をかなり抑えることが出来ます。