HMBの効果と摂取
HMBとは、必須アミノ酸である「ロイシン」が体内で合成する物質のことを指します。正式名称は「β-Hydroxy-β-MethylButyrate(ベータ・ヒドロキシ・ベータ・メチル酪酸)」で、日本名で「3-ヒドロキシイソ吉草酸」と呼ばれることもあります。
食餌性のロイシンのおよそ5%が酸化されてHMBになります。
HMBは筋肉の分解を抑制すると考えられており、その効果は、「筋肉の合成促進」と「筋肉の分解を抑えること」にあります。
このため、HMBは理想の身体づくりをサポートしてくれる存在ではありますが、HMBを飲むだけで筋肉がつくことはなく、運動もせずにダイエット効果が期待できることはありません。
HMBは体内でもつくることが可能ですが、サプリメントで摂取することがお勧めです。
HMBが1日当たりに体内で生成される0.2〜0.4gほどしかありません。
しかし、筋肉の合成促進・分解抑制効果を発揮するためには、1日に3gのHMBが必要であることが報告されています。
厚生労働省が発行する「日本人の食事摂取基準」によると、ロイシンの約5%がHMBに返還されることから、HMBを3g摂取するためには、60gものロイシンが必要となります。
ロイシンは肉や魚、チーズ、ヨーグルトに多く含まれていますが、こうした食物から60gも摂取しようとするとカロリーオーバーになりかねません。このため、HMBサプリからの摂取が推奨されているのです。