生命保険の種類と選び方
元々、生命保険は定期保険と養老保険だけでしたが、いずれも老後を迎える前に満了期間が来てしまうことから、日本人の平均寿命が伸びるに従って、それ以降に生じる保険状態の空白期間を補うことを目的に、終身保険が作り出されました。
今日では、この3つに分類される生命保険の内容を組み合わせたり、特約をつけたりして、多様な生命保険が作り出されております。
■養老保険
養老保険は保障期間を一定に定めて、満期時に死亡時の保険金が支払われる保険のことです。
一見、生命保険と老後の蓄えが同時にできるお得な保険のように見えますが、平均寿命が長くなっている今日では、満期後に無保険状態が長期間続く危険性があります。
■定期保険
定期保険は一定期間の保険期間を決めて、死亡あるいは高度障害状態になった場合に保険金が支払われものです。ただ、掛け捨てで満期金がないため、長い目で見れば、終身保険の方が安上がりになる場合もあります。
■終身保険
終身保険は契約期間の終了がなく、一度加入すれば一生保障され、いつ死亡しても所定の保険金を受け取ることのできる保険です。
では、生命保険を選ぶにあたっては、どのような基準で選べは良いのでしょうか。生命保険料は安ければ良いと言うものではありません。安さ以外にも、選ぶ基準があります。
まず、どのような家族構成で、どのようなライフ設計を持っているかによって変ってきます。
その保険は誰のための保障でいつまでその保障が必要になるのか、老後の経済プランを見据えて事前に払い済みとなるように設計するのかなど、人生設計とともに、様々な条件を勘案して生命保険を選びましょう。
更に、保険の選び方で重要になってくるのは、どのような組み合わせで保険商品を選ぶかということです。
出産や子供の独立など、ライフステージに応じて必要な保障額も変わってきます。それに合わせて、医療保険やがん保険といった色々な保障をどういうバランスで組み合わせて加入するのかを複合的総合的に判断することが大切です。
しかし、そうは言っても、保険の仕組みは複雑で素人にはとても理解できず、いざ選ぶとなると、途端にわからなくなり、途方にくれる人が殆どでしょう。
このため、生命保険を選ぶには、まずは専門家の意見を聞き、ライフステージに合わせてモデルを提示してもらい、その内容に沿って、自分なりに検討をした後に加入するという方法が、安心で、しかも、最適の組み合わせを選択することができるのです。
生命保険の選び方で一番良い選び方は、素人判断で選ぶよりは、専門家の意見を参考にしたほうが良いということですね。