プロテオグリカンとコンドロイチン硫酸の関係
プロテオグリカンは、脳や骨、筋肉、腱、血管など様々な組織で見られる成分ですが、特に、皮膚や軟骨などには多くのプロテオグリカンが存在しております。
その役割は、細胞と細胞の間を満たす細胞外マトリックスの一つとしてコラーゲンやヒアルロン酸とともに、保水しながら緩衝材の役割を果たしております。
プロテオグリカンは、たんぱく質にコンドロイチン硫酸などの糖の塊(糖鎖)が繋がった形をしております。
コンドロイチン硫酸は、関節に対するサポート成分として広く知られている成分ですが、体内では単体で働いているわけではなく、プロテオグリカンを構成する成分として存在しています。
プロテオグリカンは、現在、約20種類が確認されておりますが、代表的なものとしては、軟骨に多いアグリカン、真皮に見られるバーシカンやデコリン、細胞と細胞の間を満たすパールカンなどがあります。
一般的に、たんぱく質と糖鎖でできている複合糖質ですが、このように糖を含む物質は吸水力が高く、その代表としては、1gで約6Lも吸水するヒアルロン酸があります。
しかし、プロテオグリカンは、このヒアルロン酸に比べて約30%も高い吸水力をもちながら、構造も小さく浸透性が高いと考えられております。