ホエイプロテインの成分と種類
ホエイプロテインは、牛乳に含まれるタンパク質のホエイを抽出し、サプリメントにしたものです。
牛乳に含まれるタンパク質のうち、20%がホエイ、80%がカゼインといわれています。
ホエイとは日本語で乳清といい、牛乳から脂肪と固形のタンパク質を除去後に残る液体のことです。一方で固形のタンパク質をカゼインといいます。
ホエイプロテインには、筋肥大に重要なアミノ酸である「ロイシン」が他のプロテインより豊富に含まれています。
そのため、筋肥大が目的のトレーニーやスポーツ選手に特にお勧めです。
ホエイプロテインの種類は、
■ホエイプロテインコンセントレート(WPC)
もっとも流通しているホエイプロテインです。
WPCはホエイプロテイン以外にも糖質や脂質も多少含みます。
プロテインは粉末で販売されていることが一般的ですが、タンパク質含有率は65?85%です。
3種類の中ではもっとも安価なので購入しやすく、糖質がカットされていないことで甘みがあって飲みやすいのが特徴です。
プロテインをはじめて飲む人や体重を増やしたい人にお勧めです。
■ホエイプロテインアイソレート(WPI)
糖質や脂質をカットしたホエイプロテインです。
糖質や脂質がカットされているため低カロリーかつ、タンパク質含有率が85?95%と高いのが特徴です。
ダイエット目的の方、糖質制限ダイエットをしている方、WPCより脂肪を増やさずに筋肉量を増やしたい方にお勧めです。
■加水分解ホエイプロテイン(WPH)
酵素を使ってWPCをペプチドに分離したものです。
タンパク質はアミノ酸が結合してできています。そして、アミノ酸が50個以上結合したものがタンパク質で、2?50個程度結合したものをペプチドといいます。
タンパク質は小腸でペプチドやアミノ酸に分解されて体内に吸収されますが、ペプチドは分解せずに吸収できるため、吸収速度が速いことが特徴です。
また、タンパク質含有率が約80?90%とWPIと同じくらい高いのも特徴です。一方で、価格は高価になります。