水分含量別ドッグフード
ドッグフードに含まれる水分量によって、以下の4タイプに分類されます。
■ドライフード
水分を3∼11%含んでいるフードのことで、多くのドライフードが8∼10%程度の水分を含んでいます。
水分が多く含まれていないため常温での長期保存が可能です。
未開封のものであれば製造日から約1年∼1年半、開封後は約1ヶ月程度が賞味期限の目安になります。
空気に触れると油が酸化しやすいため、なるべく密閉して保存する必要があります。
また、食べ切るのに何ヶ月もかかるような大きなサイズのフードは、食べ終わるまでに品質が劣化してしまいます。
このため、犬の体重に合わせて、1ヶ月以内で食べ切れるようなサイズのフードを購入しましょう。
■セミモイストフード
分を25∼35%程度含んだ無発泡タイプのフードで、通常「半生フード」と呼ばれています。
粘土のような硬さが特徴で、「しっとりさ」を保つために湿潤調整剤が使われている傾向にあります。
柔らかいため、歯が悪くなったシニア犬に良いように見えますが、どれだけお湯をかけても、それ以上柔らかくはなりません。
このため、高齢になると喉につまらせる危険があるため、メインのフードはドライフードかウェットフードに切り替えることがお勧めです。
■ソフトドライフード
セミモイストフードと同じく水分を25∼35%ほど含んだフードで、「半生フード」と呼ばれています。
ドライフードに気泡を入れた加熱発泡処理を採用しているため、セミモイストフードよりも柔らかい仕上がりとなっています。
これも「しっとりさ」を保つために湿潤調整剤が使われている傾向にあります。
セミモイストフード同様、高齢のワンちゃん与えるのには注意が必要です。
■ウェットフード
水分を60∼87%以上含んでいるフードのことです。
品質を保持するため、殺菌工程を経た後に缶詰、アルミトレー、レトルトパウチなどの密封容器に充填します。
缶詰は、未開封だと賞味期限が製造日から約3年と長い商品が多いですが、一度開封すると長期保存できないため、その日のうちに使い切る必要があります。
また、水分含有量が高く見た目の量のわりにはカロリーが低いことから、フードを切り替える際は、必要量のカロリーを与えられているかどうかの確認が必要です。