ドッグフードを与える際の注意点
愛犬の健康を保つには、適切なドッグフードを選ぶだけではなく、適切な与え方をしなければなりません。
■1日分を数回に分けて与える
ドッグフードは1日分を数回に分けて与えましょう。
犬は目の前の食べ物を満腹になるまで食べてしまう習性があります。
犬の食欲に任せてどんどん与えてしまうと、肥満から来る病気を引き起こしかねません。
ドッグフードのパッケージには、何回くらいに分けて与えれば良いのかといった情報が記載されているので、これを参考にしましょう。
■年齢に応じて変えていく
犬のライフステージは変化していくため、年齢に応じて、ドッグフードの与え方を変えていく必要があります。
●子犬
子犬の体は消化不良を起こしやすい一方で、高い栄養価を必要としています。
このため、生後数か月ごろまでは子犬専用のドッグフードをお湯でふやかして与えていき、歯の生え代わりが終わる時期に合わせ、徐々にふやかしから固いドッグフードに移行していきましょう。
●成犬
1歳から6歳くらいまでの成犬は体もすっかり成長しているため、子犬の頃ほどの栄養は必要ありません。
肥満や痩せすぎにならないよう注意しながら、成犬用のドッグフードを与えましょう。
大型犬は小型犬や中型犬に比べ成長スピードが緩慢なので、子犬用のドッグフードをいつまで与えるかについては動物病院に相談することをお勧めします。
また、避妊、去勢などによるホルモンバランスにより、摂取カロリーはわずかに違ってきますので注意が必要です。
●高齢犬
7歳を超えた高齢犬は、消化吸収能力が落ちてきて、必要なエネルギー量も徐々に減っていきます。
このため、それまで与えてきた食事の内容を見直す必要があります。
肝臓や膀胱などの病気の可能性がある場合には、専用の処方食を与えることで健康維持につながります。
また、歯周病、歯石による様々なトラブルが出てくることが多くなります。
口腔内環境の悪化により歯が抜け落ちてしまうと、柔らかい食事しか食べられなくなるため、成犬期とは違う食事内容にする必要があります。