ペットフードの栄養成分表示
ペットフードの栄養成分として表示が義務付けられているのは、粗たんぱく質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、水分の5成分ですが、その他にも、必要に応じて他の成分も記載されています。
栄養上必須であるたんぱく質や脂肪は、最低含有量を保証し「以上」と表示されます。一方、水分、繊維、灰分は、保証値より多いとカロリーが低下したり、一定の栄養を摂取できないおそれがあることから、最大含有量を保証し、「以下」の表示をします。
なお、食品中の成分を分析する際に、直接目的とする成分だけを純粋に測定することは困難なため、その成分のおおよその目安となる物質を測定することで求めます。
4成分に「粗」とついているのは、栄養成分の表示についての分析上の精度を示したものです。
たんぱく質は、食品中の窒素含有量から求めますが、たんぱく質以外の窒素分も併せて測定されるため、その分析値を「粗たんぱく質」と表示されます。
他の3成分も、同様の理由で「粗」を付けております。なお、「粗」の表示は日本独自のものではなく世界共通で、英語では「Crude」と表示されます。